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考え方のクセを直してうつを和らげる認知療法。カウンセリングを受けながら実践していく様子をつづります。


by counselingk
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僕はどちらかというと自分の主張を押し通そうという気持ちが強く、相手に悪い印象を与えてしまったのではないかと後になって後悔することがしばしばあります。そしてうつ状態に陥ると、相手の印象を気にするあまり、自分の言いたいことが言えなくなってしまう、という悪循環に陥ってしまいます。いずれの場合も対人関係がおっくうになる原因になっているのかもしれません。

アサーションとは、自分の望むことを素直に表現して、それでもよりよい人間関係を結ぶためのコミュニケーションです。僕のまわりにもそういう表現ができる人が多くいます。うらやましいな、と思う反面、真似をしようと思ってもなかなかうまくいかず、かえって苦痛になってしまうことがあります。

アサーティブになるのが難しい原因としては、
1.自分の言いたいことが自分ではっきりとつかめていない
2.結果や周囲を気にしすぎる
3.考え方に柔軟性がない
4.アサーションのスキルを習得していない
といったことが挙げられます。中でも4は重要で、アサーションも訓練して身につけるものなんですね。

認知療法では否定的な認知をより柔軟なものに変えていく訓練をしていますが、その延長線としてアサーションにも取り組んでいきたいと思います。

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# by counselingk | 2017-10-22 05:00 | 嫌な人との付き合い方
まずは第一回目のカウンセリングの様子から。男性のカウンセラーなんですが、声がとても優しい人だ、というのが第一印象でした。やはり声の質は患者にとっては大事な要素なんだなぁ、と改めて思いました。

僕たちが普段行く「病院」では病気の症状についての会話はせいぜい10分程度。あとは薬を出して様子を見ましょう、となるんですが、カウンセリングは会話そのものが治療。45分間みっちりと会話します。それも相手が質問してこちらがそれに応える、という形式なので、本当によく話を聞いてくれます。さえぎることも持論を展開することもなく、ただひたすら聞いてくれます。自分の人生の中でこれほど話を聞いてくれた人がいただろうか?と思うほどです。

30代前半にうつで休職したこと、上司や病院の先生と衝突したこと、家内や娘のためにも「うつ」の克服が最重要課題であること、けれど薬に依存したくないこと、自分が調べた認知療法に関する事・・・45分間があっという間に過ぎてしまうほど自分のことをしゃべり続けました。

カウンセラー「あなたには軽い躁状態と、うつがあるようです。ただ、躁うつ病というほどでもなく、むしろ自分の根底にあるうつをカバーするためにテンションを上げているのではないでしょうか。うつの症状を和らげることにより、躁の状態を出さなくてもバランスがとれるようになると思います。」

カウンセラー「あなたは認知療法を勉強しているようですが、うつの治療は一言でいうとどういうことだと考えていますか?」

僕「そうですね・・・自分の認知の歪みを修正して、より現実に沿った物の見方ができるように訓練する、ということでしょうか。それと感情のコントロール。特に怒りのコントロールができるようになることだと思います、僕の場合。」

カウンセラー「その通りですね。では次回も引き続きヒアリングを行ないましょう。」

ここでカウンセリングは無事終了。気になるお会計は8400円。これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだと思います。僕の場合は「なんとかして自分のうつと決着をつけたい」という思いが強いので、高いという感覚はありませんでした。

ということで月2回の認知療法がスタートしました。あとはひたすら訓練、ですね。
# by counselingk | 2017-10-21 05:00
今回は第二回目のカウンセリングです。

カウンセラー「前回、認知療法についての話を中心にカウンセリングを受けて、その後いかがでしたか?」

僕「カウンセリングを受けた直後はすがすがしい気持ちで、とても前向きに考えれる状態でしたが、いざ会社に戻り日常がはじまると、すぐに不快な感情がやってきます。感情をコントロールしなければいけない、と考えると余計にストレスを感じてしまい、家内とささいなことで大喧嘩になったり、会社で部下に厳しい口調で注意をしたり・・・・感情をコントロールするどころか、我慢してもストレスが溢れてくると結局怒りが増幅した形で外に出てしまいます。」

カウンセラー「なるほど。今の話のなかにうつの特徴が二つ出ていましたね。一つは~しなければいけない、という考え方。そして二つ目は先取り、先読みをしすぎてしまう、ということです。先日のカウンセリングでは怒りのコントロールについて話しただけで、まだ具体的な方法について話あっていません。あなたは何も準備が出来ていないにもかかわらず、得意先の前でプレゼンをしようとしたようなものです。うまくいくはずがありません。」

そうかー。そうですよね。冷静に考えてみると、怒りのコントロールは何回かカウンセリングを受けていくうちに訓練して身につけていくもの。急にやろうとするから無理が出ます。まずは今までどおりの自分で行くしかないんですよね。

他には家族構成の話、人への働きかけには策略が必要でそれは決して悪いことではない、という話をしてちょうど時間となりました。カウンセラーとも2回の話し合いでだいぶ息があってきたように思います。

さて、次回は現実に怒りを感じた場面の分析を行ないます。

# by counselingk | 2017-10-20 05:00
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職場に嫌な人がいると、会社に行くのも辛くなりますよね。うまく距離をおいて接することができればいいのですが、それができずに自分を責めたり、相手を責めたりしてしまうと、不快な感情を手放すことができなくなります。

「苦手な人とのつき合いがラクになる本(水島広子 著)」では、

・いちいちカンに障ることを言ってくる人
・上から目線の人
・何を考えているのかわからない人
・突然、感情的になる人
・常識が通用しない人
・なぜか自分のことを避けている様子の人
・なぜか打ち解けられない人

といったタイプ別に、苦手意識が生まれる理由、苦手な気持ちを減らすコツ、上手な距離のとり方が具体的に書かれています。少しでも苦手な感じが弱まれば、相手との関係も変化し気分も楽になっていくのではないでしょうか。

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# by counselingk | 2017-10-19 05:00 | 嫌な人との付き合い方
今回のカウンセリングのテーマは、実際に怒りを感じた場面を振り返ることです。

【怒りが出た状況】
僕はお金を借り入れるのを目的として、銀行へ行きました。そこで次のような状況に出くわしました。

1.まず、入口を入ってすぐに案内所があり、カウンターから身を乗り出すようにして女性係員が「今日はどういうご用件でしょうか?」と聞いてきます。僕が銀行に来た目的を説明すると「ではそちら奥の2番窓口へどうぞ」と手で方向を指してくれます。

2.次に案内された方向へ進んでいくと、今度は中年の男性係員が「今日はどういうご用件でしょうか?」と聞いてきます。「ま、さっきも説明したんですけどね、これこれこういう用件で来ました。」と再度説明しました。すると係員の男性は目の前を指して「では2番窓口へどうぞ。」と案内してくれました。

3.2番窓口の前で整理券をとって待ち、番号を呼ばれて行くと「今日はどういうご用件でしょうか。」と窓口の女性。

4.僕は「いや、ちょっと待ってよ。最初に入口の女性係員に説明して、次にそこの男性係員に説明して、またあなたに説明するのは勘弁して欲しい。」とむっとしながら、さっきの男性係員の方を向き「あなたからちゃんと説明してくださいよ!」と少し声を荒げます。

5.その男性係員は窓口の女性に「あ、借入れね。」と短い言葉を吐いただけ。僕は「じゃぁ、もう一度説明しますけどね。それよりもおたくの銀行は全く連携がとれてないじゃないの!」と怒りがとうとう外へ出力され、窓口の女性に延々抗議をしてしまいました


【カウンセリングルームでのやりとり】
カウンセラー「ではなぜ上記の場面で怒りを感じたのでしょう?下記表で自動思考を見つけてみましょう。」

<状況>1~5

<自動思考>?

<感情>怒り 

<行動>窓口の女性に怒りながら抗議
                    
僕「<状況>から<感情>へ瞬間的に変わったように感じるので、間に介在する<自動思考>を見つけるのは困難です・・・」

カウンセラー「確かにすぐには難しいですね。でも訓練していくうちに、いずれできるようになりますよ。ではもう一度あなたは何に怒りを感じたのか考えてみましょう。」

僕「そうですね・・・記憶を順番にたどっていくと、まず最初の窓口で聞かれたときは(おせっかいだな・・・けど彼女たちはこれ(案内)が仕事だし。ちゃんと説明しよう)と思いました。
次の男性係員には(なんかこの人頼りなさそうだし、さっきも説明したから面倒だけど、この人もこれが仕事。一応説明しておくか)と思いました。それで・・・そうそう!3人目の窓口の女性の言い方がどうも気に入らなくてここで腹が立ったような気がします。」

カウンセラー「なるほど。前の2人にはどちらかというと同情的だったのに、3人目の窓口女性で怒りが沸いたようですね。それは彼女の態度に関係がありそうですね。」

僕「そうです。僕が最も嫌いなタイプの女性だと直感的に思いました。きつい口調、気が強くて、相手への配慮に欠ける!」

カウンセラー「怒りのきっかけがわかりましたね。あなたの怒りは決して非合理的なものではありません。同様な体験をすれば多くの人が不愉快に感じる状況ですから。ただ、その後の<行動>窓口の女性に怒りながら抗議、というのは非合理的です。」

僕「おっしゃる通りです。おかげでその後もしばらくイライラが収まらず、仕事にも影響しました。」

カウンセラー「では、その時どう行動すればよかったか考えてみましょう。」

後編へ続きます>>
# by counselingk | 2017-10-18 05:00 | イライラしない方法