こころが軽くなる気分転換のコツ/大野裕
2017年 10月 10日
僕が認知療法を始めてから4年近く経ちますが、不安、イライラ、抑うつ感・・・と、いったん不快な感情に覆われると、なかなかそこから抜けられず、かえって不快な気持ちを大きくしてしまうことが多々あります。視点を切り替えて考え方を修正し、感情をコントロールするのは訓練を続けていてもなかなか難しいものです。
自分の不快な感情に気づいた時、無理にそれを振り払うのではなく、あらかじめ用意しておいた対処法を実践するほうが、より現実的ではないかと最近よく思います。
僕の場合、抑うつ感がひどいときはサイレースを飲んで寝ることにしています。「これを飲めばしばらくの間気分が楽になる」と信頼できる対処法のひとつです。
そして、朝起きたときに「どうも気分が重い・・・」と感じたら、この本を手にとって必要な箇所を2~3ページ読むようにしています。
例えば会社で人間関係がうまくいかず、会社へ行くのが辛い・・・という時は30ページの「つらい気持ちは長くは続かない」を読んで、3ヶ月辛抱すれば状況が変わるかもしれない、と時間軸に視点を移してみたりします。
仕事で失敗をして自分を責めている時は、167ページの「許されない失敗などない」。そこには取り返しのつかないような大失敗ができるほど、自分の力は大きくないと書かれています。
場面に応じた現実的な物の見方が書かれていて、手元に置いて何度も見直したくなる一冊です。
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by counselingk
| 2017-10-10 05:00
| 不安を解消する方法