考え方のクセを直してうつを和らげる認知療法。カウンセリングを受けながら実践していく様子をつづります。


by counselingk

怒りをコントロールできる人、できない人



アルバート・エリスは、認知行動療法のさきがけの形でもある、理性感情行動療法(REBT)の創始者です。そしてこの本は、怒りが作られる過程とそれを最小化するための方法を説明しています。

まず、冒頭で怒りの代償がいかに恐ろしいか、を語ります。人間関係を壊し、困難な状況をさらに悪化させます。そして怒りは攻撃を引き起こし、心臓疾患の発生に関連し、抑うつ、恥、他者との人間関係との不安といった個人的苦悩のきっかけにもなる・・・

ここまで読むと、自分にも思い当たる節がいくつか出てきます。今までの自分は怒りを正当化してきたけれど、それまでに払った代償は少なくなかったな、と。

著者が説く怒りのコントロール法は、理性感情行動療法(REBT)の考え方に基づきます。REBTは、不快な感情を感じた際、実際の出来事や体験が実際の原因ではなく、その間にあるビリーフ(信念)が影響している、という考え方です。そして非理性的なビリーフは不健康でネガティブな感情である、うつ、パニック、激怒を引き起こします。これが理性的なビリーフに変える訓練をすることにより、ネガティブであるけど健康的な感情、失望、後悔、欲求不満を生み、より生産的で幸せに過ごすことに役立つ、ということになります。

さて、自分の持つビリーフ(信念)を変える、というところは一番抵抗を感じる部分だと思います。特にうつを発症するタイプの方は(僕も含め)とても頑固だ、という傾向があるように思います。自分の信念は幼児期のトラウマにより歪んで形成されたもので、そこへさがのぼって・・・と考えるかもしれません。

そこで著者は、「あなたはテニスでもっと腕をあげたい、と願ってるとしましょう。そこであなたはテニスコーチについた。コーチは数回のレッスンであなたのグリップやスタンスがちょっと間違っていることを指摘した。もし、どうしてそんな変わったクセを身につけたか、を見つけ出すために何ヶ月も時間を費やしたとしたら、あなたはそのコーチに失望するでしょう。それよりもあなたはコーチと一緒に新しいグリップとスタンスを学び練習する方が有効でしょう?」と説きます。

【目次】
・怒りの代償は恐ろしい
・怒りの理性的側面と非理性的側面
・怒りを作り出すビリーフの発見
・怒りのビリーフはどこからきているのか
・怒りのビリーフを論破しよう
・怒りから抜け出す方法はまだある
・怒りを持つ自分自身を受け入れる
ほか

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by counselingk | 2014-11-10 05:00 | イライラしない方法